シークレットモードでは守れない!?ブラウザのシークレットモードの仕組みとネット上で個人情報を守る方法

インターネットを利用する際、自分自身のプライバシーをどのように守っていますか?

すこしネットに詳しい人ならプライバシーを守る目的で「シークレットモード」を使ってる方も多いのではないでしょうか。

しかし、シークレットモードは万能ではありません

この記事では、シークレットモードの仕組みを分かりやすく解説し、ネット上で個人情報を守るための具体的な方法についてご紹介します。

目次

シークレットモードとは?

シークレットモードは、インターネットブラウザが提供する便利な機能の一つで、プライバシーを守りながらウェブを閲覧できるモードのことです。

シークレットモードにはこんなメリットがあります。

メリット
  • 閲覧履歴が残らない
  • Cookieが保存されない

検索履歴や閲覧したページの記録は残らないことや、Cookieが保存されないことでよりプライベートなブラウジングが可能です。

自分専用で誰にも触らせない端末であればここまで気を使う必要はないかもしれませんが、他の人とパソコンを共有している場合や、ネットカフェなど公共の端末を一時的に使う場合などに便利な機能です。

シークレットモードの仕組みを簡単解説

通常、ブラウザはあなたが訪れたウェブサイトのアドレス、ログイン情報、Cookieと呼ばれる小さなデータなどを、パソコン内に保存します。

これにより、次回同じサイトを訪れた際にログインの手間が省けたり、サイトの使い勝手が向上したりします。

しかし、これらの情報は、あなたのパソコンを他の人と共有している場合や、公共のコンピューターを利用している場合などに、プライバシーの侵害につながる可能性があります。

シークレットモードでは、このような情報を保存しないことで、あなたの閲覧履歴を他人に見られる心配を軽減し、よりプライベートなブラウジング環境を提供します。

シークレットモードの具体的な仕組み
  1. 一時的なデータ領域の生成
  2. 情報の隔離
  3. セッション終了時の削除

シークレットモードでブラウザを起動すると、通常のブラウジングデータとは別に、一時的なデータ領域が生成されます。

閲覧履歴、Cookie、フォームに入力した情報など、通常保存される情報は全て、この一時的な領域に保存されます。

ブラウザを閉じた時点で、この一時的な領域ごと削除されます

そのため、あなたの閲覧履歴は一切残らず、まるで新しいパソコンでブラウジングしているような状態になります。

シークレットモードの落とし穴

シークレットモードという名前からプライバシーを守る上で万能であるかのような印象を持ちがちですが、実はいくつかの落とし穴が存在します。

シークレットモードで隠せないもの

シークレットモードで隠せないもの
  • IPアドレス
  • ダウンロードファイル
  • 閲覧履歴の一部

あなたのコンピュータのIPアドレスは、ウェブサイトやインターネットサービスプロバイダに送信されます。

これは、シークレットモードを利用していても変わりません。

そして、当然と言えば当然ですが、ダウンロードしたファイルはパソコン本体に保存されるため、シークレットモードを終了しても残ります。

また、一部のウェブサイトは、Cookieではなくブラウザのフィンガープリントと呼ばれる情報から、ユーザーを識別しようとする場合があります。

この場合は閲覧履歴の一部が残ったままになる可能性があります。

シークレットモードの誤解

シークレットモードは、あなたのオンライン活動を完全に匿名にするものではありません。

シークレットモードは、ブラウザの履歴を消去し、一時的なプライバシーを確保するための機能です。

それ以上でもそれ以下でもなく、インターネット上のすべての追跡を完全に防ぐことを目的としたものではありません。

より安全にインターネットを使いたい場合はVPNの利用がおすすめです。

プライバシーを守りたいならVPN

VPNとは?

VPN(Virtual Private Network)とは、仮想の専用ネットワークのことです。

インターネットのような公衆回線を使いながら、あたかも専用の回線を使っているかのように、安全にデータを送受信できる技術です。

VPNの仕組み

VPNは、インターネット上に仮想のトンネルを作り、そのトンネルの中でデータを暗号化して送受信します。

暗号化されたデータは通常のデータより盗聴や改ざんのリスクが低く、さらに自分のIPアドレスを隠して様々なサイトにアクセスできることがVPNのセキュリティが優れている理由となっています。

VPNのメリット
  • プライバシーを保護できる
  • セキュリティが不安なネットワークでも安全に利用できる
  • 地域によってアクセス制限されているコンテンツにアクセスできる
VPNのデメリット
  • VPNを経由するためインターネット接続速度が若干遅くなる
  • 有料のサービスの方が高速で安定していることが多い
  • 設定が難しい場合がある

VPNを使うべきシーン

セキュリティ面の強化ができるVPNですが、その分、インターネットの接続速度が遅くなるなど、デメリットとなってしまう特徴もあります。

常に使い続けるのではなく、必要に応じてVPNを活用するのがおすすめです。

特にカフェや図書館など、公共のWi-Fiを利用してインターネットにアクセスする場合や、リモートワークなどで自宅から仕事をする場合などにVPNを使うことが推奨されています。

まとめ

シークレットモードは、プライバシー保護に役立つ機能ですが、万能ではありません。

より安全なインターネット利用のためには、シークレットモードに加えて、他のセキュリティ対策も組み合わせることが重要です。

シークレットモードはあくまで一つのツールであり、過度に頼りすぎないように注意しましょう。

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この記事を書いた人

終わりなきラットレースから脱出したいシステムエンジニア。
大学院を修了後、新卒入社した会社を10ヶ月で退社してシステムエンジニアに未経験転職。
今年の目標はワークライフバランスをライフに傾けること。

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