「スニーカーはNIKEのエアフォース1(AF1)一択」。
学生時代からずっとそう思っていました。
あの独特のボリューム感、履き込むほどに足に馴染むレザー、どんなパンツにも合う普遍的なデザイン。
玄関にあるだけで安心する、まさに相棒のような存在です。
でも、2025年。待望の第一子が生まれ、パパになった僕の生活は一変しました。
「……あれ、エアフォース1、重くないか?」 「紐を結んでる余裕、なくないか?」
あんなに好きだったAF1の「重厚感」と「儀式のような紐結び」が、育児という戦場ではまさかの足枷(あしかせ)になってしまったのです。
そこで僕が出会ったのが、スイス生まれのランニングブランド「On(オン)」でした。
結論から言います。
NIKEを捨てる必要はありません。でも、「On」を一足持っておくと、育児のストレスが劇的に減ります。
今回は、生粋のNIKE派だった僕が、なぜ今Onにハマっているのか。
その理由と、パパにおすすめのモデルを本音でレビューします。

なぜパパに「On」なのか?育児を助ける3つの神機能
「ランニングシューズでしょ?」と侮るなかれ。
Onのスニーカーは、現代のパパのために作られたんじゃないかと錯覚するほど、育児との相性が抜群なんです。
抱っこしたまま0.1秒。「スピードシューレース」が革命的
Onの代名詞とも言えるのが、ゴム製の靴紐「スピードシューレースシステム」です。
これが本当に、革命的。
一般的なスニーカーのように毎回紐を結ぶ必要がなく、スリッポンのように足を突っ込むだけで「スポッ」と履けます。
- 保育園の送迎で、子どもを抱えたまま玄関を出る時
- 検診や児童館で、靴を脱いだり履いたりする時
- 急な夜泣き対応で、とりあえず外に出る時
赤ちゃんを抱っこしていると、両手は塞がり、足元も見えません。
そんな時、手を使わずに履けることがどれだけありがたいか。
この0.1秒の機動力が、泣いている我が子を待たせないための最大の武器になります。
ベビーカーを押してどこまでも。「雲の上」の軽さ
エアフォース1の重量は、片足でおよそ400g〜500g(サイズによる)。
対して、Onの代表モデルは約250g前後。
体感で半分くらいの軽さです。
さらに「CloudTec®(クラウドテック)」という特許技術のソールが、着地の衝撃を吸収してくれます。
ベビーカーを押してアスファルトの上を長時間歩いても、膝や腰への負担が驚くほど軽い。
子どもを連れた移動がエクササイズへと昇格しました。
アークテリクスや仕事服との親和性
AF1のような「バッシュ」由来の無骨さも最高ですが、Onの魅力は引き算のデザイン。
ロゴは控えめで、シルエットはミニマル。
僕が普段愛用している「アークテリクス マンティス2」やシェルジャケットといったテック系アイテムとの相性は抜群ですし、細身のスラックスに合わせれば、そのままオフィスカジュアルとして通勤もこなせます。
休日は公園で遊んで、平日はそのまま仕事へ。
一足でオンオフ回せる汎用性の高さも、忙しいパパには嬉しいポイントです。

重厚感か、機動力か。AF1とOnの「完全使い分け」マニュアル
Onが快適すぎるからといって、大好きなNIKEを捨てるなんてできません。
僕がたどり着いた結論は、シーンによる完全使い分け(二刀流)です。
平日・育児実働・雨の日 ➡ 【On(オン)】
- 役割: 育児の制服
- シーン: 保育園の送迎、スーパーへの買い出し、長距離のベビーカー散歩、雨天時。
- メリット: とにかく楽。汚れても手入れが楽(防水モデルの場合)。「今日はパパ頑張るぞ」というスイッチが入る靴。
休日・お出かけ・一人の時間 ➡ 【NIKE(エアフォース1)】
- 役割: パパの勝負服
- シーン: ショッピングモール、友人に会う時、カフェでゆっくりする時。
- メリット: ワイドパンツやデニムに合わせるなら、やっぱりAF1の「ボリューム感」がないと落ち着きません。自分のファッションを楽しむための靴。
この使い分けを始めてから、**「平日は足を休めて、休日は気分を上げる」**という良いサイクルが生まれました。
今買うならどっち?パパにおすすめのOn 2大モデル
「Onの種類が多すぎてわからない」という方へ。
パパが買うべきモデルは、実質この2択です。
実用性最強の新作「Cloud 6 Waterproof」

もしあなたが「最初の一足」で迷っているなら、迷わずこれを選んでください。
定番モデル「Cloud 5」の後継機となる「Cloud 6 Waterproof(防水)」です。
- なぜ「6」なのか?
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前作のCloud 5は「サイズ感が細身すぎる」という弱点がありました。
しかし、Cloud 6になってアッパーが改良され、幅広・甲高な日本人の足にも合いやすくなっています。
夕方、足がむくみやすいパパにとって、このサイズ感の改善は決定的です。
- 完全防水+ゴム紐
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雨の日の送迎も、水たまりのある公園も怖くない防水性能。
そしてもちろん、手を使わずに履けるゴム紐仕様。
まさに「育児特化型」のスペックです。
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AF1好きのための「Cloudmonster(クラウドモンスター)」

「Cloud 6だと、足元がシュッとしすぎて物足りない…」 そんなAF1ユーザーには、「Cloudmonster(クラウドモンスター)」を推します。
- 最大級のクッションとボリューム
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On史上最大のクッションパーツを搭載した厚底モデル。
AF1に負けない存在感があるのに、持った瞬間思わず笑ってしまうほど軽いです。
- 注意点
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基本は「普通の紐」仕様です。
脱ぎ履きの楽さを追求するなら、100円ショップやAmazonで結ばない靴紐(ゴム紐)を買って付け替えるのが裏技。
これで最強の厚底スリッポンが完成します。
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それでも俺はスウッシュがいい。AF1派が選ぶべきNIKEの傑作ランニングシューズ
「Onの機能性はわかった。でも、やっぱり足元にはNIKEのロゴ(スウッシュ)がないと落ち着かないんだ!」
わかります、その気持ち。
そんなあなたには、AF1から履き替えても満足できる、「機能とファッションを両立したNIKE」をご紹介します。
トレンドど真ん中「Zoom Vomero 5(ズーム ボメロ 5)」
今、テックファッション界隈で最も熱いのがこれ。
AF1のような複雑なレイヤー感(メッシュとプラスチックパーツの組み合わせ)があり、デザインの満足度が非常に高いです。
アークテリクスなどのシェルジャケットと合わせるなら、On以上にハマるかもしれません。
通気性も最高です。
雲の上に対抗する反発力「Invincible 3(インヴィンシブル 3)」
Onのクラウドモンスターのライバルになりうるのがこちら。
NIKE最高峰の「ZoomXフォーム」を贅沢に使っており、フカフカというより「ビヨンビヨン」弾みます。
抱っこ紐で体重が重くなっていても、その重さをバネに変えてくれるような感覚。
膝への優しさはNIKE随一です。
永遠の定番「Pegasus 41(ペガサス 41)」
迷ったらペガサス。
NIKEのランニングシューズの代名詞です。
奇抜さはありませんが、耐久性が高く、公園で子どもと走り回ってもへこたれません。
通勤用のパンツにも合わせやすい、真面目な優等生です。
まとめ:足元のストレスをなくして、子どもとの時間を楽しむ
今回はOnのスニーカーが育児と相性良すぎる件について紹介しました。
靴紐を結ぶ数秒の手間、夕方の足の重だるさ。
そんな小さなストレスを取り除くことで、「抱っこして!」とせがむ我が子に、笑顔で応えてあげる余裕が生まれます。
平日は「On」で機動力を確保して、休日は大好きな「エアフォース1」で気分を上げる。
そんな足元の使い分けで、パパの毎日をちょっとだけ快適にアップデートしてみませんか?



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