近年の日本はまさに空前のサウナブームです。
ただの暑い部屋だったサウナはスタイリッシュに進化を遂げ、性別や年齢を問わず愛される存在へと変わってきました。
なんだか最近人気だし、サウナデビューしてととのってみたいけど入り方がわからない。
そんなサウナ初心者の方に向けて、「ととのう」サウナの入り方について紹介していきたいと思います。
「ととのう」って何?
サウナーの間で業界用語のように使われていた「ととのう」という言葉が、近年のサウナブームのおかげで世間的に知られるようになってきました。
「ととのう」とは、サウナと水風呂、休憩を繰り返すことで得られる究極のディープリラックス状態のことを指します。
このディープリラックス状態とは具体的には以下のような感覚を味わうことができます。
- 血流が促進され、全身の疲れが和らぐ感覚
- 心が穏やかになり、集中力が高まる状態
- 体の芯からリラックスできる爽快感
「ととのう」感覚には個人差があり、それをどのように形容するかは人それぞれですが、多くの人が一度体験するとサウナの虜になってしまいます。
サウナの入り方
サウナを最大限に楽しむためには、正しい順序とコツを押さえることが重要です。
以下では、各ステップを詳細に説明します。
体を洗ったらすぐにサウナに入るのではなく、まず初めに湯船で体を温めます。
あらかじめ温かい湯船にゆっくりと浸かっておくことで、サウナに入ってすぐに汗をかくことができ、より効率的に体温と心拍数を高めることができます。
この湯船で温まっておくことを、サウナー用語で「下地を作る」と言います。
サウナに特化した施設などで温かい湯船がない場合は、いつもより長めにシャワーを浴びるなどの工夫をすることで、できる限り下地を作っておくことをおすすめします。
少しだけ重たいドアを開けてサウナ室に入ったら、空いている場所を探して座ります。
リラックスできるラクな姿勢で、最初は6~10分程度を目安にじっと熱さに耐えましょう。
次第にじんわりと全身から汗が吹き出してくるのを感じるはずです。
このように日常生活ではまずありえないほどの量の汗をかくことで体内の老廃物が排出され、体中の血行が良くなる効果があると言われています。
もしも息苦しさなど体調の異変を感じた場合は無理をせず、早めに退室してください。
サウナで温まった後は、水風呂に入って体を冷やします。
このとき必ず掛け湯をして汗を洗い流しておきましょう。
サウナー界隈では掛け湯をせずに水風呂に入る不届き者のことを「かけず小僧」と呼び、もはや妖怪扱いされてしまいます。
慣れない水風呂に入ることはかなり勇気がいると思いますが、思い切って肩まで浸かってみることをおすすめします。
全身を冷やすことで血管が収縮し、リフレッシュ効果が得られます。
水風呂の後は、リラックスできる場所で5~10分ほど休憩します。
まずは体についた水滴をしっかりと拭き取ります。
これは見落とされがちですが、休憩中の体温調節など快適さに大きく影響するので意外と重要です。
体を拭いたら楽な姿勢で深呼吸をし、心拍数を整えましょう。
この休憩時間が「ととのう」感覚を得るためのとても大切なポイントです。
ここまでで紹介したサウナ→水風呂→休憩を1セットとして、これを2~3回繰り返します。
回数を重ねるごとに、体がリラックスしやすくなり、「ととのう」感覚を深く味わうことができます。
「ととのう」ためのポイント
基本的にはSTEP1~5を実践することで「ととのう」ことができますが、よりととのいやすくするためのコツが存在します。
サウナに入る直前の食事は控える
サウナに入る直前の食事は控えることがおすすめです。
胃の中に食べ物があると、体中の血液が胃に集まり、サウナや水風呂で得られる血流促進効果が弱まってしまいます。
サウナに行く時間を決めたら最低でも1時間前には食事を終わらせて、万全のコンディションでサウナ室へと向かいましょう。
余談ですが、サウナ後は味覚が研ぎ澄まされるので、食べる物、飲む物すべてがいつもより美味しく感じます。
少しだけ空腹状態でサウナに入り、ととのった後に美味しいものをお腹いっぱい食べる。
地球に生まれてよかったと実感する瞬間です。
呼吸を意識する
鬼滅の刃に登場する鬼殺隊は呼吸を操って戦いますが、呼吸が大切という意味ではサウナーも同じです。
意識的に深呼吸を行うなど呼吸をコントロールすることで副交感神経が優位になり、体がリラックスモードに切り替わります。
また、深い呼吸は体内への酸素供給量をアップさせるので、疲労回復や集中力向上にも効果があり、この状態が「ととのう」感覚に直結すると言われています。
これであなたもサウナーの仲間入り
今回はサウナの入り方5ステップと、より「ととのう」ためのポイントを紹介しました。
忙し過ぎる日々の生活から少しの間解放され、ディープリラックスを味わうことのできるサウナはまさに現代社会を生きる大人の嗜みとも言えるアクティビティです。
ぜひお近くのサウナに足を運んでみてください。
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